万人受けするわけではないが、ハマる人はどっぷりハマる名作RPGがこのアバタールチューナーです。未プレイで興味を持った方がいれば是非プレイしてほしいので記事にしました。
※本記事では「2」と区別するため「1」と表記しますが、タイトル上は「1」や、「前編」とは入っていません。
良い点・おすすめの点
魅力的なバトルシステムに硬派なシナリオ、金子一馬氏デザインのかっこいいキャラ、印象的なイベントシーン、目黒氏による素晴らしい音楽です。
・魅力的なバトルシステム
バトルはプレスターンバトルシステム。敵の弱点をつくと、こちらの行動回数が増えるため、弱点属性の攻撃を的確に当てていくことが重要になります。また、「敵の攻撃属性に対応した防御シールドを展開し、攻撃を防ぐ」というのはRPGでも珍しくない要素ですが、「防御に成功すると敵の行動回数を減らす」ことができるのが本作の特徴。敵の弱点をつき、属性攻撃を予測して防御する。攻防両面で戦局を左右するプレスターンバトルシステムは大きな魅力です。
戦闘で「味方が属性ブレイクシールドを貼る」→「敵の攻撃を防ぎ、敵の行動回数を減らす」という流れを初めて見たときに、めちゃくちゃわくわくしたのを覚えています。
後で知るのですが、アトラス作品は一つのダンジョンが長い傾向にあります。本作も例にもれず、ダンジョンは長く、仕掛けも多いのですが、バトルが楽しいので苦にならず進めました。
・硬派なシナリオ
ジャンクヤードという荒廃した土地を舞台に、6つの勢力(トライブ)が縄張り争いをしています。トライブ同士のバトルロイヤルによって勝ち上がった最後のトライブだけが楽園(ニルヴァーナ)へ行けると言われています。
・金子一馬氏によるキャラデザ、敵キャラ
主人公サーフを始めとした仲間キャラとその悪魔化した姿など金子一馬氏による素晴らしいデザインが3Dで見れます。
・イベントシーン
声優陣もベテラン揃いでイベントを盛り上げてくれます。キャラも魅力的で、味方PTのキャラはもちろん、各トライブのボスも皆個性的です。
・目黒氏によるBGM
物語に非常にマッチしたBGMで全編通してかっこいいです。静かな曲調のものが多いですが聞きなじみの良い曲ばかりです。
残念な点・イマイチな点
残念な点もそれなりにあります。
<あるキャラクターの言動>
理由こそあるものの賛否が分かれると思います。
<ダンジョンの長さ>
バトルが楽しいのであまり苦になりませんでしたが、一つ一つのダンジョンが長くシナリオの進行も一方通行です。
<キャラデザインの好み>
金子氏によるキャラクターデザインは個性的で私は大好きですが、人を選ぶかもしれません。
<完結は続編まで持ち越しにもかかわらず「1」の表記がない>
今では2が出ているので問題ないかもしれませんが、発売当初知らずに購入した人(私含む)はエンディングでポカーンとしたものです。シナリオ面の評価は2を前提としたものです。
<サウンドの好み>
殺伐とした舞台設定やシナリオに合ったBGMで、素晴らしいものばかりですが、同時期のメガテン3やアバタールチューナー2のような激しい曲調のバトル曲ではないので好みは分かれると思います。
やりこみ 裏ボス人修羅
やり込み面では、最強の裏ボスともいわれる人修羅。レベル99でもスキル構成によっては瞬殺されます。長丁場で、敵のパターンを読み解いて行動を決めていく必要があります。敵のドルミナーで味方の誰かが寝なかったら次の攻撃で全滅が確定するということもあり、常に緊張感があります。リアルラックも必要。戦いに挑むだけで下準備からして大変なので倒したときは達成感もひとしおです。筆者はネットの攻略情報を見てから戦いましたが、正直情報がなかったら倒せなかったと思います。自力で敵の行動パターンを調べて倒した人はほんとにすごいと思います。
総評
人を選ぶ要素はありますが、RPG好きでPS2を持っていたらぜひプレイしていただきたい一本です。
未プレイの方は是非プレイしてみてください。
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