感想記事です。
全話通しての感想
海まではわくわく読めました。
マーレ編以降はエレンの扱いが賛否分かれるのではないかと感じました。
結末も決して悪くはないのですが、海までの期待値を超えたかといわれると残念ならがNOです。反逆のルルーシュがもろにかぶって見えてしまったのもあって失速しました。
「悔いなき選択」の感想
地下スラム街で暮らしていたリヴァイが調査兵団に入る経緯のスピンオフ漫画です。
全2巻、ストーリー原案はニトロプラスの砂阿久雁、漫画は駿河ヒカル
地上にあこがれるスラム街の住民と調査兵団の対比が納得
リヴァイ達スラム街の住民は地上での暮らしを求めている姿が描写されます。それと、壁の外への調査を求める調査兵団の姿が見事にマッチして、納得のいくラストでした。最後にリヴァイとエルヴィンが意見を交わすシーンでも、エルヴィン節がさえていました。
壁外調査へ出るときの高揚感が見事に描かれていて、新鮮でした。壁の外に行く調査兵団は命がけなだけに悲壮感が付きまとうものですが、スラム街や壁の中という閉塞した状況から外に向かって進んでいくというところに清々しさがあります。ずっと壁の中で暮らしていた人が外に出られたら、こんな風に感じるだろうという開放感が感じられました。
リヴァイの選択について
女型の巨人戦でリヴァイがエレンに言ったセリフである「自分の力を信じても、仲間の選択を信じても結果は誰にもわからない」(要旨)ということをリヴァイが実感したエピソードが語られます。女型との戦いでは、「どの選択が正解か」を必死で考えるエレンに対して「何が正解なのかなんて誰にも分らない」という返答をリヴァイが返しており、当時はかなり意外に感じました。リヴァイほどの実力者でも絶対的な正解なんていつも分かるわけではないという残酷な現実が感じられるシーンで、とても好きでした。
その考えに至るには数々の経験があったのでしょうが、その象徴的な出来事が「悔いなき選択」で読めます。
いまいちに感じた部分
・漫画としての迫力や臨場感、描写力は原作並みを期待してはいけない
立体起動を使った移動シーンや巨人とのバトルもありますが、やはり原作に慣れていると全然違うな、と違和感を感じます。これは諌山氏の本編が凄すぎるので致し方ないところ。
細かいところですが、例えば立体起動で逃げるリヴァイを捕まえようとするシーンでは、普通にエルヴィンが斬りかかってるのも「え」と思いました。当てるつもりはなかったのでしょうが、丸腰に近いリヴァイにおもいっきし斬っていたのでやりすぎ感を感じました。
・シャーディス教官のキャラが違う
本編でのシャーディスはエルヴィンの考案した長距離索敵陣形に対して「お前が団長になったら試してみろ」と却下する描写がありました。そしてそのことを「凡人としての自分の小ささ」として後悔しているような描かれ方でした。ですが、こちらのスピンオフでのシャーディスは、陣形の導入を上司へ申し出ている様子が見られます。本編で印象深いエピソードでもあったので、別人なのかと思いました。
本編で却下した後で、「やっぱり有効そうだからやってみるか」、と心変わりして、こちらの展開につながっていくのなら矛盾していないともとれますが・・・そういうことなのか??もやもやします。もしそうなら、本編での後悔の色が薄まります。
2巻の巻末には諌山氏と駿河氏のインタビュー記事も載っています。「リヴァイの考え方、軸になっているものとして近いものがあるとすれば」という前置きで、映画「ハート・ロッカー」の主人公である爆弾処理の天才と語っています。リヴァイも「自分のできることを生かそうと思った」とのこと。ほかにも映画「七人の侍」の久蔵とか、ちっちゃいおっさんがいちばん強いというイメージだとかリヴァイについての作者のコメントがあります。

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